SMMAミュージアムユニバース~すてき・ふしぎ・おもしろい~(2014.12.19,20)

2014年12月19日(金)、20日(土)にせんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて開催された「SMMAミュージアムユニバース~すてき・ふしぎ・おもしろい~」に参加しました。

このイベントは、SMMA参加館が年に一度集まり、トークや体験の広場を通して、市民の方々にミュージアムの楽しさを知ってもらい、学びのきっかけを作ってもらうことを目的に開催されました。みちのく博物楽団は、体験の広場で手のひらサイズ顕微鏡「フィールド顕微鏡」(向井康夫団員考案・開発)を用いて、水の中の小さな生き物を観察する体験型ワークショップを行いました。


準備中の様子です。


なかなかスポイトに生き物が入ってくれないようです…(^_^;)

参加者の皆さんには、地底の森ミュージアムの池から採集してきたフタバカゲロウやケンミジンコ、イトミミズ等計5種類の生き物を観察してもらいました。


ヒラタカゲロウ



どれも身近な田んぼや池に棲んでいる生き物達ですが、生きている姿を体の隅々まで観察したのは初めてだったようで、子供さんだけでなく、大人の方々にも楽しんでもらえました。




今回は観察するだけでなく、観察した生き物の形や色、動き方等から共通の特徴を見つけ出し、生き物のグループ分け(分類)をして、グループの名前もつけてもらいました。この“得られた共通の特徴からグループを作り命名する”という一連の流れは現在の研究者も行っている分類の方法であり、これが分類学・博物学の基礎にあたります。





また、20日(土)のトークとイベントの広場において、みちのく博物楽団で行っている「南三陸フィールドミュージアム・プロジェクト」の「田んぼのいきもの」(田んぼの生き物観察)と「トライアス・ワールド」(南三陸化石発掘調査)の活動について、活動中の写真や道具を交えながら、高校生・大学生向けに紹介させて頂きました。

紹介を終えて、博物館支援活動の面白さ・やりがいが聞いてくれている方々に伝わっているかどうか少し不安ではありましたが、最後にトークを聞いてくれた大学生からの質問で、「どのようにしたらみちのく博物楽団に入ることができるのでしょうか?」というものがあり、少しでも活動に興味を持ってくれた方がいたようでとても嬉しいです。

このイベントの様子は、SMMAのホームページにある「東北大学総合学術博物館ニュースレターOmnividens [オムニヴィデンス], No. 47」でもご覧になれます。

(文:藤岡 大、写真:鹿納晴尚)